どこへ行けばいいかわからない ― 「これ着てあそこへ」から始める
「きものがあっても、着て行くところがない」
という声もよく聞きます。
ところが、
きもの愛好家に「いつ着たらいいですか?」と聞くと、
たいてい「いつでもどこでも」という答えが返ってきます。
その言葉通りで、
どこへ着て行くかに決まりはありません。
また、同じその愛好家のかたにお会いすると、
半分以上は洋服を着ていらっしゃいます。
つまり、きものがふさわしくない場面を除けば、
あとはそれぞれの判断次第ということです。
きものでゴルフは無理がありますが、
コンサートでも、近所の買い物でも、海外旅行でも、
きものは意外と活躍します。
ちなみにコンパクトに畳めるので、
特に旅行の荷物にすることはお勧めです。
ただ、着て行くところがないのは、
意識の問題だけでもありません。
きものの値段や手入れの手間が頭にあると、
どうしても「特別な日のため」にとっておきたくなります。
逆にいえば、
気軽に洗えて安く手に入るきものが増えれば、
着る機会は自然に増えるはずです。
「このきものを着てあそこへ行きたい」
という発想で選んでみてはいかがでしょう。
コンサートでも、歌舞伎でも、いつものカフェでも。
その一着を起点に、
きものとの新しいつきあい方が始まると思います。